2020年7月4日未明から熊本・鹿児島を襲った記録的な豪雨は、各地に甚大な被害をもたらした。球磨川の氾濫により、流域の人吉市・球磨村などが水に浸かった。また、大雨による土砂災害も各地で発生し、道路は寸断され孤立する集落も出た。
降り続く雨に人手も足りない中、赤十字飛行隊熊本支隊は、7月8日(水)10時30分、被災地・人吉の繊月酒造会社(堤社長)からボランティアの依頼があり出動することになった。
7月9日(木)午前6時00分、九建本社駐車場に集合。グラウンドチームである九建から5名、大型トラック1台、4t散水車1台、高圧洗浄機2台、水タンク1t5台、2t1台、BHミニ1台、4tダンプ1台、発電機2k1台を用意し出動した。
九州自動車道路植木ICより人吉ICまで約2時間、人吉IC出口で渋滞したが8時30分には到着し作業に入った。
現地は、災害ゴミの捨て場所が無いため非常に苦慮されていた。
作業は家・倉庫の中に入り込んだヘドロ状の土砂をかき出すのが精一杯で、復旧作業が進まない状態。時折ものすごい雨が降り作業を中止せざるをえないこともあった。
高圧洗浄機2台が大変役に立ち、午後5時30分まででその日の作業を終えた。人吉ICから植木ICまで高速道路で帰り午後7時30分、解散し終了。
7月11日(土)午前6時00分、九建本社駐車場に集合。グラウンドチームである九建から5名、九建総合開発から5名、計10名と2tダンプ1台、3tダンプ1台、4tダンプ1台、4tトラック1台、ミニパワーショベル1台で、人吉の繊月酒造会社へ2回目のボランティア活動に向かった。
工場内で発生した災害ゴミを集積し所定の場所まで運搬、廃棄ゴミを分別し重機で集積。ダンプトラック約30台分の災害ゴミを搬送。
午前10時頃に球磨川の水位が警戒水位を越えたため一時中止、避難したが午後には警戒水位も下がり作業続行し午後5時に作業を終えた。
午前11時40分、日赤熊本県支部工藤氏から連絡があり、人吉ボランティアセンターで要望があるとの連絡を受け、14時に人吉ボランティアセンターの速永(そくなが)さんに現状と要望等を聞くが、今のところ大丈夫と言うことでその場をあとにした。
午後5時に作業を終了し人吉ICから高速道路に入ったが、八代—熊本間が大雨で通行止め、八代から植木までは国道3号線で帰ったが渋滞にはまり、解散したのが午後10時過ぎであった。
また、2020年7月11日(土)午後2時30分、芦北町役場から災害ゴミ集積場で油流出があるとの連絡を受け、芦北町役場に50枚、田浦町ボランティアセンターの50枚、合計100枚(100リットル)分の油吸着剤を現地に届けた。