赤十字飛行隊 熊本支部

お知らせ

Information

油吸着材を無償で提供できるようになりました

2020.07.27

お知らせ

赤十字飛行隊熊本支隊では、エム・テックス(株)の高性能油吸着材『MAGIC FIBER(マジックファイバー)』を、災害発生時等に要請があった際に無償で提供できるようになりました。
今回発災した令和2年豪雨災害では、芦北町役場から災害ゴミ集積場で油流出があるとの連絡を受け、芦北町役場に50枚、田浦町ボランティアセンターに50枚、合計100枚(100リットル)分の油吸着剤を現地に届けました。

マジックファイバーは、ナノファイバーと特殊構造によって、1枚20gという軽量で、約1リットル(自重の約50倍)の油を吸着できる圧倒的な吸着量と、油を吸ったあと持ち上げても油が垂れてこない油保持力、油だけを吸収して水は吸わない超撥水性を併せ持った優れた素材です。水に沈まず、油を吸ったあとの回収が楽なうえ、水面の油膜まで吸着するため、油を取りきる事が可能です。軽量かつ少量で大量の油を吸着できるため、特に災害時において最も効果を発揮し、早期復旧作業(作業の効率化による時間短縮)に大きく役立つものです。油の回収作業を大幅に効率化するだけでなく、油回収後のゴミ量の減量、二次災害(一度吸着させた油吸着材からの油漏れ)の減少に貢献します。

2020年7月4日発生 南九州豪雨災害 出動報告書(人吉)

2020.07.14

活動報告

2020年7月4日未明から熊本・鹿児島を襲った記録的な豪雨は、各地に甚大な被害をもたらした。球磨川の氾濫により、流域の人吉市・球磨村などが水に浸かった。また、大雨による土砂災害も各地で発生し、道路は寸断され孤立する集落も出た。
降り続く雨に人手も足りない中、赤十字飛行隊熊本支隊は、7月8日(水)10時30分、被災地・人吉の繊月酒造会社(堤社長)からボランティアの依頼があり出動することになった。
7月9日(木)午前6時00分、九建本社駐車場に集合。グラウンドチームである九建から5名、大型トラック1台、4t散水車1台、高圧洗浄機2台、水タンク1t5台、2t1台、BHミニ1台、4tダンプ1台、発電機2k1台を用意し出動した。
九州自動車道路植木ICより人吉ICまで約2時間、人吉IC出口で渋滞したが8時30分には到着し作業に入った。
現地は、災害ゴミの捨て場所が無いため非常に苦慮されていた。
作業は家・倉庫の中に入り込んだヘドロ状の土砂をかき出すのが精一杯で、復旧作業が進まない状態。時折ものすごい雨が降り作業を中止せざるをえないこともあった。
高圧洗浄機2台が大変役に立ち、午後5時30分まででその日の作業を終えた。人吉ICから植木ICまで高速道路で帰り午後7時30分、解散し終了。

7月11日(土)午前6時00分、九建本社駐車場に集合。グラウンドチームである九建から5名、九建総合開発から5名、計10名と2tダンプ1台、3tダンプ1台、4tダンプ1台、4tトラック1台、ミニパワーショベル1台で、人吉の繊月酒造会社へ2回目のボランティア活動に向かった。
工場内で発生した災害ゴミを集積し所定の場所まで運搬、廃棄ゴミを分別し重機で集積。ダンプトラック約30台分の災害ゴミを搬送。
午前10時頃に球磨川の水位が警戒水位を越えたため一時中止、避難したが午後には警戒水位も下がり作業続行し午後5時に作業を終えた。
午前11時40分、日赤熊本県支部工藤氏から連絡があり、人吉ボランティアセンターで要望があるとの連絡を受け、14時に人吉ボランティアセンターの速永(そくなが)さんに現状と要望等を聞くが、今のところ大丈夫と言うことでその場をあとにした。
午後5時に作業を終了し人吉ICから高速道路に入ったが、八代—熊本間が大雨で通行止め、八代から植木までは国道3号線で帰ったが渋滞にはまり、解散したのが午後10時過ぎであった。
また、2020年7月11日(土)午後2時30分、芦北町役場から災害ゴミ集積場で油流出があるとの連絡を受け、芦北町役場に50枚、田浦町ボランティアセンターの50枚、合計100枚(100リットル)分の油吸着剤を現地に届けた。

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